神近周一さん ―株式会社Apreco(アプリコ)代表取締役―


神近 周一 さん
神近 周一 さん

神近 周一 さん

株式会社Apreco 代表取締役

 

日本の伝統工芸から生まれた、本来は廃棄してしまう端材やデッドストックを活用し、クリエイターと一緒に新たな商品に生まれ変わらせ、伝統工芸の普及を目的としたアップサイクルプロダクトブランド「WAKURA-和蔵-」を運営。

若い頃は建築設計会社で営業を行い、のちに不動産業へ転身するも若手に譲り、医療機器系の会社を経営することに。

このころ知り合った伝統工芸品との付き合いがきっかけとなり、株式会社Aprecoを起業。アップサイクルプロダクトブランド「WAKURA-和蔵-」の運営へと乗り出しました。

 

 「取材してください」というメールをいただき、まずはお目にかかってからということで都内でご面談・取材という運びになりました。

 


【インタビューの進め方】

10の質問をメールで送り、回答していただいています。

質問は原則として同じ内容です。

質問内容が同じであれば、モノの見方や考え方などの差異が明らかになると考えたためです。

メールで回答をいただいてから、後日写真撮影などをしながら、追加質問をして、インタビューの補足をしています。

 


神近 周一 さん
神近 周一 さん

質問1

現在の会社の社長となった経緯を教えていただけますか?

 

現在の会社の社長をする前に、東京で医療機器などを販売する会社の社長をしていたのでが、家庭の事情で会社を譲り関西に戻りました。

しかし、もう一度、何かにチャレンジしたいと思いました。

そのとき、以前、伝統工芸品を輸出する仕事を手伝った際に、後継者不足や需要の低迷、端材の処理方法など問題を抱えていることを思い出し、どうにか、伝統工芸メーカー様に負担をかけずに、これらの問題に歯止めをかける方法はないかと考え、思いついたのが端材を利用したアップサイクル事業です。

 

その事業を実現する為に、以前から知っていた地域活性などの事業を行っている株式会社エイトワンの社長に企画を持ち込んだ事がきっかけで、今、社長をしています。

 


質問2

社長になってから今日までを振り返ってみて、苦しかったことはどんなことでしょう。差支えのない範囲で結構ですので、できれば赤裸々に教えていただけませんでしょうか。

 

今の会社も以前、経営していた会社の時も、苦しいと思った事がないんです。

色々と問題などはありましたが、問題は必ず解決する方法があるので、それが苦しいとは思った事はないです。

逆にいい経験をしたと思ってしまうので。

性格なんでしょうね。

 


質問3

逆に、楽しかったこと・うれしかったことはどんなことでしょうか?

 

やはり、お客様にありがとうって言われた時

部下を褒めてもらった時は一番嬉しいですね。

あとは部下が成長したなって感じた時は、抱きしめたくなるくらい嬉しくなります。

 

神近 周一 さん
神近 周一 さん

質問4

社長になって、趣味やライフスタイルは変わりましたか?

以前の趣味やライフスタイルと、今の趣味やライフスタイルについて、教えてください。

 

あまり変わらないですね。

もともと好きなこを仕事にしているので仕事が趣味みたいものです。

ただ最近、若い時に趣味でやっていたスキューバダイビングサーフィンはもう一度やってみたいなとよく思うので、来年くらいには再開しようと思っています。

 


質問5

自分の部下に紹介したい、好きな作家・作品、映画、ゲーム、趣味など、なんでも結構ですので、好きなことやおすすめを教えてください。

好きな理由・おすすめの理由も添えてください。

 

スキューバダイビングは経験してもらいたいです。

言葉で表現するたのは難しいのですが、陸上とは違い無重力で浮いている感覚や水中で呼吸ができる不思議な感覚、魚と一緒に泳げる感動など魅力は色々とあります。

潜っていると本当に別世界なので、価値観も変わるかもしれないので是非、一度体験してもらいたいです。

 


質問6

仕事以外に、今、ご興味を持っていらっしゃることはありますか?それはどんなことでしょうか。

もしご興味を持っていることがなければ、なぜないのか、教えていただけませんでしょうか。

 

海外には興味があります。

具体的にはどの国というのはないのですが、日本以外の様々な文化や歴史、その国の人たちの考え方など現地に行き勉強したいです。

 


質問7

好物といえる食べ物はありますか?

1日に食べる食事の回数は?

 

食事は三食きちんと食べています。

好物は生クリームたっぷりのケーキす。

毎日食べても飽きないくらい好きですね。

 


質問8

ドラマでよくある設定の、体はその人物のままで、心はあなた、というふうに入れ替われるとしたら、あなたは誰と入れ替わりたいですか?

その理由を教えてください。

 

誰ととは具体的にはないのですが、色々な国の外国人と入れ替わりたいです。

外国人としてその国の人たちと触れ合い、日本人と違う感覚を身につけてみたいです。

 


質問9

今、3か月間の休みが取れて、ボーナスとして1億円がもらえたとしたら、どんな風に過ごしますか?

 

3か月は長すぎて休めないと思います。

休んだとしても3日が限界ですね。

 

1億円がもらえたら、二千万円は会社の運営費につかい、残り八千万円は夢を持っている若者8人名に一千万ずつ出資して、一緒に夢を叶えていきたいですね。

 


質問10

もし人生をやり直せるとしたら、どこからやり直したいですか?それはどうしてでしょうか。

 

人生をやり直したいと思った事はないのですが、あの時に戻りたいと思った事はあります。

仕事で出張中に父親が亡くなり、父親の死に目に会えなかったので、亡くなる前に戻って看取ってあげたいですね。

最後に暗い回答になりすみません。

 

起業するとき、起業するなら、会社経営とは?に応える情報サイト

起業するなら.jp

 

【スコット・ギャロウェイ】「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」

GAFAとは、Google、Amazon、Facebook、Appleの頭文字をつなげたもの。

 

the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」では、この4社が過去20年間、そして今後も、消費社会を作り変えていることを、豊富なデータを元に描き出しています。

 

著者は、ニューヨーク大学スターン経営大学院教授で、起業家としていくつもの会社を起こした経験のある人物。

 

翻訳は、渡会佳子さんという方で、原文のニュアンスをとてもうまく伝えてくれています。

 

翻訳者の読みにくさ、理解のしにくさは、まったく感じませんでした。

 

Amazon売り上げランキング13位というのも、日本語の読みやすさによる力が大きいのではないでしょうか。

 

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【樺沢紫苑】「学びを結果に変えるアウトプット大全」

前の投稿で取り上げた「「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書」で、アウトプットが大切、とあったので、今度はアウトプットの本を読もうと思って購入しました。

 

Amazonのランキングで1位だったので、まよわず買いました。

 

著者の樺沢紫苑さんは精神科医なので、心理学的な裏付けデータが随所に引用されていて、説得力があります。

 

そして、このような引用についても、信用される、説得力のあるアウトプットのテクニックの一つだと書いてあります。

 

つまり、「学びを結果に変えるアウトプット大全」そのものが、理想的なアウトプットになっているのです。

 

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【西岡 壱誠】「「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書」

2浪して東大に入ったという現役東大生が、東大に入るためには?と考えて実践した、読書ノウハウをまとめたものです。

 

著者の西岡壱誠さんは、いわゆる進学校出身ではなく、おまけに入った高校でもビリのほうで、偏差値35だったと書かれています。

 

まさに「ドラゴン桜」を地でいく東大生、のようです。

 

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【新井 紀子】「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」

昨年、作家の一田和樹さんとの飲み会の席で、一田さんが「日本人は識字率100%だといわれていますけど、実は文字が読めない人が増えているらしいんですよ」とおっしゃったことが、わたしのなかではずーっと気になっていました。

 

一田さんはサイバーセキュリティの視点から、識字率や長文を読む力が失われることによって、過激なタイトルやツイートだけがひとり歩きしたり、フェイクニュースに疑問を持たない人が増えているのではないか?という指摘をなさっていたように記憶しています。

 

クリックやリツイート、「いいね」は、内容を確認して行っているわけではなく、反射的に行っている可能性が高い、というわけです。

 

一応、大学で教えている立場として、とても気になるテーマです。

 

それ以来、たまに行く書店では、この手をテーマにした本を探していたのです。

 

「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」では、「東大にAIは合格できるか」をテーマにした、東ロボくんプロジェクトの経験から得た知見をもとに開発されたRST(Reading Skill Test)の結果が、第3章でくわしく解説されています。

 

衝撃でした。

 

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【笠谷 和比古】「士(サムライ)の思想: 日本型組織と個人の自立」

本書は、歴史学者で、武家社会について研究なさっている笠谷和比古先生が、1990年代に著されたものです。

 

ひとくちで説明するなら、武家社会と、現代の日本企業との共通性に関する学術論文です。

 

学術論文なのでおもしろくないわけではなく、むしろ、歴史好きにとっては新しい視点を与えてくれる内容です。

 

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【ロバート・チャルディーニ】「PRE-SUASIONープリ・スエージョンー :影響力と説得のための革命的瞬間」

PRE-SUASION ープリ・スエージョンー:影響力と説得のための革命的瞬間」読了。

 

著者は、影響力の研究の大家であるロバート・チャルディーニ博士。

 

ロバート・チャルディーニ博士の顧客には、グーグル、マイクロソフト、コカ・コーラなど、グローバル企業が名を連ねています。

 

ロバート・チャルディーニ博士による影響力とは、販売促進のために使われている、様々な心理学的、行動学的、認知科学的なテクニックのことです。

 

本書では、顧客が財布を開きやすくなるためには、PRE-SUASION(プリ・スエージョン)、つまり下準備が重要であると書いています。

 

では、下準備とは?

 

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【中野 信子】「シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感」

脳科学者・中野信子さんの「シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感」読了。

 

中野さんは今回で2冊目、最初に読んだのは「サイコパス」でした。

 

彼女の著作には、愛や信頼といった、一般には良いとされる感情をとりあげ、「それは本当に良いことなのか?」という問題定義がいつもあります。

 

絶対的な善と考えられるテーマに対して疑問を提示し、それを脳科学的に解説してくれます。

 

今回のテーマは、社会性や人間性、そして正義です。

 

これらのテーマは、日本人が世界のなかでも異色といっても良いほどの特性をもっており、さらにはその特性は遺伝子によって生まれつき決められている、というものでした。

 

生きづらい、息ができないと感じている人には、ぜひ手に取ってほしい内容です。

 

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【ルトガー ・ブレグマン】「隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働」

オランダ出身の歴史家でジャーナリストであるルトガー ・ブレグマン(Rutger Bregman)の「隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働」を読んでいます。

 

1988年生まれの著者による、21世紀の生き方みたいな内容?

 

まだ読了していないのですが、さすが歴史家というだけあって情報量がすごく多いので、ブックレビューというよりは覚書として、これから1章ずつ書いていきます。

 

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